新型コロナウイルス対策として、うがいと手洗いが推奨されています。また、マスクの着用による予防を心がけている方も多いと思います。
そうした対策に加えて、ウイルスが体内に侵入してこないようにする効果的な抗菌対策があります。
それが梅酢を使った抗菌対策です。梅酢とは梅干しが漬け上がるときに染み出してくる汁で、普通のお酢とは別物です。梅干しの塩分とクエン酸などの有機酸には強力な抗菌・殺菌・防腐・抗生作用があることが知られています。
梅干しが原料の梅酢にも強力な抗菌作用があるため、スプレー容器に入れて持ち歩くようにし、定期的に口の中に噴霧しておけば菌の侵入しやすいのどや口の粘膜を保護することができます。
梅酢スプレーはのどだけでなく、手やドアノブ、タッチパネル、トイレといった菌が繁殖しやすいところに噴霧すると、アルコール以上に抗菌、殺菌してくれます。ぜひ、ご活用ください。
梅酢スプレーの活用法
梅酢が発揮する抜群の抗菌・殺菌作用
最近、免疫力の低下によるさまざまな感染症が増えてきていますが、その対策として梅酢を使った対処法があります。感染症は喉の粘膜から侵入することが多いので、ここを守っておくだけで予防効果が格段に上がります。本当はこまめにうがいをすれば良いのですが、外出先ではなかなかそれができない事も多いと思います。そこで、重宝するのが梅酢スプレーです。
梅酢は普通のお酢とは違い、梅干しを漬けたときに浸み上がってくる塩辛い液体です。塩には防腐・殺菌・抗菌・保存・保温・発酵促進といった働きがありますが、この塩と並ぶ殺菌力を持つのがお酢などに含まれる有機酸です。梅酢の中にはクエン酸やリンゴ酸、酒石酸などの有機酸が豊富に含まれています。梅酢は、この塩(陽)と酸(陰)の陰陽両極の成分により抜群の抗菌・殺菌効果を発揮する副作用のない天然の抗生物質といってもよいでしょう。
この梅酢を用いるとたいがいの菌は殺菌できるので、感染症の予防になります。梅酢を10倍に水で薄めたものは、うがい薬の代わりになりますし、8倍くらいに薄めた液体を水筒に入れて持ち歩けば、梅酢のクエン酸が疲労回復薬になるので、スポーツドリンクとしておすすめです。また、下痢が止まらない時や、食中毒の時に用いるのもよいでしょう。
梅酢の活用方法 おすすめの梅酢スプレー
なかでも一番のおすすめは梅酢スプレーです。これは、かさ張らず、軽くて持ち運びが便利で、ポケットやバッグに入れておけば、いつでもどこでも簡単に喉に噴霧できる優れものです。私は外出する時にいつも持ち歩いていて、喉がイガイガする、声がかすれる、風邪気味で喉が痛い、口の中が乾燥するといった時に重宝しています。また、体が疲れた時や、眠くなった時にも効果抜群です。
感染症の予防以外に乗り物酔いをして気持ちが悪いという時にも口の中にスプレーすれば気分がすぐに回復します。また、口臭が気になる人も、口の中に定期的に噴霧しておけば、虫歯菌などの雑菌が駆逐されて腐敗臭が治まります。歯周病の方にもピッタリです。食後、歯を磨くことができない時でも梅酢を噴霧しておけば安心です。
天然の抗生物質・梅酢 有用菌を活性化
最近、問題となっているPM2.5などの窒素酸化物やイオウ酸化物を含む汚染された空気から喉を守るために、酸毒を中和するアルカリ成分が豊富な梅酢スプレーは有効です。
喉の炎症を防ぎ、公害物質から体を守ってくれます。さらに原子力発電所の煙突から排出される水蒸気の中にも放射性物質が含まれています。内部被ばくによって甲状腺や呼吸器に影響が出るのを防ぐためにも梅酢スプレーを定期的に口の中に噴霧しておけば安心d
梅酢が医療で使われる抗生物質と違う点は、抗生物質がどんな菌をも無差別に殺してしまうのに対して、梅酢の場合は、不要な菌は殺菌、除菌するが、有用な菌は梅酢に含まれるアルカリのミネラルによって活性化されるという点です。口の中や喉の粘膜にはさまざまな菌が棲みついていますが、梅酢はそのバランスを調整し、有用菌が優位になるように調整する役目を持っているのです。
作り方は簡単!ぜひ生活に取り入れて
作り方は簡単で、スプレー容器(100円ショップで売っています)の3分の1程度梅酢を入れ、2倍の水を足し、振って混ぜれば出来上がりです。冬場なら2週間くらいは常温で保存できます。梅酢は自然食品店で手に入ります。自宅で梅干しを作っている方なら、自家製の梅酢をお使いください。梅酢の種類によっては塩辛いものもあるので、自分の好みで薄め具合を変えてください。白梅酢よりも赤梅酢の方が、紫蘇が入っている分だけ殺菌力が強いです。
医療費削減のためにも、お金がかからない自然療法を取り入れていきましょう。食物なので副作用もなく、値段も安く、しかも効果的です。自然環境の悪化が進んでいる状況の中で、自分の身は自分で守るという自衛策が必要な時代となりました。ぜひ試してみてくださいね!
「むすび」誌(正食協会)2016年3月号 文 岡部賢二(転載可)
●梅酢のスプレー容器ですが、できれば環境ホルモンの溶出の心配のない
EM菌配合のエンバランス容器がおすすめです。
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