4月1日(土)に大阪市東区にある正食協会にて、5回シリーズの連続講座がスタートしました。
タイトルは「陰陽五行による季節の養生と手当て」で、第1回目は「陰陽五行の知恵に学ぶ・春の養生法と望診法」(肝・胆のう系) 〜生姜を使った手当て」です。
春は「張る」という言葉と同じ響きを持ち、自律神経の交感神経が昂りやすく、過緊張状態を招きやすい時期です。3月~4月にかけては新年度のスタートのため、卒業、入学、入社、転勤、移動が多くなります。新しい環境に慣れるまでは、精神的に緊張した状態が続きます。
精神的な緊張感はストレスを生み、このストレスは筋肉に蓄積されます。それが張った感じや凝った感じとして現れのです。この状態が悪化すると、けいれんや麻痺、硬直、チックといった症状を招くことになります。
こうした状態の改善に向くのか色彩心理学ではパステルピンクです。闘争的、戦闘的な感情をやわらげ、平和な意識状態に戻す作用があります。ちょうどこの時期に桜の花が咲くのは、自然界からの応援、恵みではないかと思われます。
筋肉と関係しているのが臓器では肝臓・胆のうの経絡です。この時期に動物性食品や精白食品、化学物質、油脂類を多食すると肝臓機能が疲れ、解毒できない老廃物が筋肉内に蓄積します。これを防ぐには、この季節に摂れる春の野菜や野草を活用することです。
木の芽時といわれる春先に収穫される野菜や野草には、ビタミンやミネラル、食物繊維、酵素、抗酸化物質といった肝臓での血液の浄化を助けてくれる生理活性物質が豊富に含まれています。また、手当て法では筋肉に生姜湿布を当てたり、生姜油でマッサージすることで、筋肉の凝りをほぐすことができます。
今回の講座では、肝臓系が弱る原因と対策を勉強してから、その実践編として生姜による手当て法の実践をしました。手当て法は実際にやってみないと、そのコツがわからないので、参加された皆さんはとても熱心に学ばれていました。
次回は6月3日(土)で、「陰陽五行の知恵に学ぶ・夏の養生法と望診法」(心・小腸系)〜梅を使った手当て法」です。お楽しみに!