5月6日に江藤農園の江藤さんから依頼があり、稲作用の種籾の選別作業の手伝いに行ってきました。
樽に水を張り、塩を入れて海水よりも濃い塩水を作ります。卵を入れた時に水に浮く濃度が目安です。
50リットルくらいの水に10キロくらいの塩を入れたので、かなり濃い濃度でした。
そこに種籾を入れて、上に浮く籾は取り除き、下に沈んだものだけを選別して種籾として使います。
半分から3分の1くらいの籾が水に浮いて取り除かれたので、かなり厳しい選別でした。冷害、干ばつ、長雨といった気候の不安定な状況でも実を残す生命力の強い稲を育てる秘訣は、強い種を用いること。そのために、この選別作業はとても大切な意味を持ちます。
塩水選で選別された種籾はネットに小分けして入れてから、水槽に漬けて塩を抜きます。取り除かれた籾も塩を抜いてから干して自家用の米に回すのだそうです。この作業も手早くしないと塩気によって種籾が弱るので、近所の大澤さんご夫妻も加勢してもらい、2時間くらいで無事終わることができました。
選別された籾を見ると、ふくよかな感じがしました。上に浮いた籾のギスギスした感じと比べると、確かにパワーが強いように思われました。
水洗いした種籾を酢水に24時間漬けます。そうすると雑菌の繁殖を防き、稲の病気を予防できるのだそうです。穀物酢を100リットルの水に1リットルくらい溶かし、ネットに入れたまま漬けました。
その後は、水槽に移し、5日間浸水した後、種まきをします。5月12日に種まき作業の応援に行く予定なので、また、作業風景をレポートさせていただきます。