映画「オデッセイ」で感じた生きる力

映画「オデッセイ」を観に行きました。久々に感動できる映画でした。

内容は

「火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。」(紹介記事引用) というものです。

 何もない火星という過酷な環境の中で、一人ぼっちになってしまったなら、絶望感に打ちひしがれて、ただ死を待つというのが普通でしょう。ところが主人公は決してあきらめず、生き抜くことを決意するのです。植物学者だった彼は、自分の糞尿をたい肥化し、火星の土をシェルター内に持ち込んでジャガイモの有機栽培を始めるのです。水をどうやって作るのかが見ものです!

 

 次々と襲ってくる困難にもめげず、即座に対策を講じていく姿に、生きる力の素晴らしさ、美しさを感じました。たった1人の生還を人類全体が応援するという愛の発露が感動的に描かれています。戦争・紛争、飢餓などで沢山の人々がなくたっている現在の地球。そんな我さえよければ、というエゴの渦巻く世界の中で、イノチの大切さ、尊さに気づきなさいよ、というメッセージを送ってくれる素晴らしい作品だと思います。

 

 水もない、空気もない、植物もない、食料もない、誰もいない、という環境でさえ数年間も生き延びることができるのなら、今の地球で経済崩壊しても、食料危機が来ても、大したことはない、と思えるようになりました。ジャガイモでもサツマイモでも何でも植えて育てることができるし、ましてや助け合える仲間がいる。水もあり、空気もあり、植物もある。なんて恵まれた状況に我々は置かれているのか、と改めて「あたりまえ」と思っていたことが「ありがたいこと」に見えてきました。

 

映画「オデッセイ」オフィシャルサイト 詳しくはコチラ