東京CI協会での講演が10月25日にありましたが、その日の午前中が空いていたので、上野公園の不忍池に行ってきました。天気がよく、秋晴れで気持ちが良かったです。蓮の葉が池の周りに繁茂していてびっくりしました。
蓮の花の生命力は強く、2000年前の化石化した土器の中から見つかった蓮の実を水に浸けたら発芽したことは有名な話です。仏教の世界では極楽浄土の花とされ、仏像は蓮の花の上に蓮華座で鎮座しています。その地下茎である蓮根はまさに生命力の王様と言ってもよいでしょう。
秋晴れの空の気持ち良さは、その青さにあるのかもしれません。青は陰陽五行では肝・胆嚢系の色で、自律神経を安定させる色とされています。色彩心理学では「解き放つ」「リセット」する色とされているので、イライラした気持ちも青い空を見ると落ち着くから気持ちスッキリするのだと思います。
心がイライラして闘争的な「争」う心であっても、「青」い空を見ると心は「静」かになる、と昔の人は知っていたのだでしょう。太陽の光を浴びると松果体からメラトニンという幸せホルモンの分泌が増えます。太陽「日」と青い空が出会うと心が「晴」れ晴れするので、秋晴れの日が心地が良いのです。
都会にいる人を見ていると、スマホにばかり目を向けていて、空や風景を眺めている人が少ないように感じます。自然界は絶えず我々人間を癒そうというエネルギーを送っているので、たまには青空を眺めならが「日向ぼっこ」をしてみませんか。太陽からはさまざまなDNAを活性化したり、修復したりする情報が来ています。太陽光線の少なくなる冬の前に、しっかり光のエネルギーを吸収しておきたいですね。