熊本菊池郡大津町のカフェ・和氣さんでの連続講座の最終回が10月7日に開催されました。お店はJR肥後大津駅の真ん前にあり、カフェの二階のイベントルームから駅が良く見えます。回を重ねるにつれて参加者も増えて、最終回は20名くらいの方にご参加いただきました。
今回の講座のテーマは「病は冷えから~体を温める食べ物と冷やす食べ物」についてでした。秋から冬にかけて外気温の低下とともに冷え症の方が増えます。足湯や腰湯、半身浴やウォーキングなどで体を温める対策も大切ですが、体が冷える食べ物をまずは控えて、体質を変えていくことが先決です。
また、積極的に体を温める食べ物や飲み物を摂ることで、すみやかな体質改善を行うことができます。現代栄養学には、陰陽という物差しがなく、そのため、カロリーやビタミン、ミネラルといった分析的な尺度だけで食べ物の良しあしを判断します。
マクロビオティック栄養学では、カリウムを比較的多く含む食べ物を陰性、ナトリウムを比較的多く含む食べ物を陽性と呼び、分類してきました。体が冷える体質の人は陽性な食品を主に摂るようにし、反対に体が陽性過多の人は陰性な食べものを多めに摂るようにすることで、体のバランスをとることができる、ととらえます。
また、分析的・科学的な手法ではわからないのが生命力です。マクロビオティックでは「身土不二」や「一物全体」といった旬のものや季節のものを丸ごと食べるという原則がありますが、それは食物を生命エネルギーという立場で見ているからです。
病気とは生命力の低下した状態に対し、元気な状態とは生命エネルギー(バイタルフォース)が充実している状態ととらえれば、食べ物の持つエネルギーの質が大切ということになります。ファーストフードといった手早く作られたものは生命エネルギーが低く、手間ひまや手塩にかけて作られたスローフードはバイタルフォースが高いと判断します。
そのような食の摂り方の大切さと、冷えを取り去る食べ方について詳しく解説させていただきました。
来年は、手当て法講座を6回シリーズで開催しようかと考えています。予定が決まり次第、案内させていただきます。
和氣さんの講座では、休憩時間に出てくる無添加の和菓子と玄米スープ、講座の終了後にいただける素食ランチがいつも楽しみでした。お昼のランチはシンプルですが、愛情がこもっていて、とても美味しいです。ぜひ、和氣さんに行ってみてくださいね!
和氣 詳しくはコチラ
帰りはいつも菊池から日田に抜ける山道を通るのですが、途中のダム湖が満水できれいでした。自然はいつでも我々を癒してくれますね!私は秋の青い空が好きで、見ているだけで心が浄化される感じがします。