9月10日に熊本の大津市の和氣さんでの5回目の講座が開催されました。
今回のテーマは「秋口に病気にならない食生活の知恵」で、秋に弱りやすい肺・大腸の経絡の望診と、
その対策となる食べ物、料理法、手当て法、生活法について解説させていただきました。
「馬肥ゆる秋」と言われますが、これから寒くなってくると油脂を多く含む食べ物が増え始めます。
秋魚(さんま)やアジといった魚も秋になると脂がのって美味しくなります。ところが、油分の多い食事を続けると肺・大腸に多いリンパ管にこの油脂が目詰まりし、さまざまなトラブルを引き起こします。
人体の汚れを洗い流す下水管に相当するリンパ管が目詰まりすると、上水道にあたる血管の汚れが抜けなくなります。そうすると、汚れが血管内に溜まり、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞といった症状が起こりやすくなります。
また、血液内に逆流した油脂の汚れによって高脂血症や高血圧、糖尿病、メタボリック症候群などの生活習慣病も引き起こされる危険性が高まります。今の医学は、血管や血液の研究は熱心にしていますが、リンパ管の研究がほとんどなされていないのが現状です。
血液や血管の汚れを浄化するためには、リンパ管の浄化が初めにありきなのです。このリンパ管の浄化には、白くて辛い、根の野菜である大根や玉ねぎ、生姜、白ネギといった野菜が効果的です。油脂を溶かし、汗や便によって排泄する力が強いからです。
また、発汗作用をこの時期に高めてあげることも大切で、体育祭や運動会がなぜ秋に行われてきたのか、という本来の意味を考え直す必要がありそうです。
休憩時間には、手作りのマフィンとムスビの会で発売している浅炒り玄米スープを出していただきました。玄米スープはリンパ管の大掃除をする飲む活性炭のような働きがあるので、リンパ系のトラブルにはとても役立ちます。
講座の終了後には和氣さん手作りの玄米と具だくさんの味噌汁、自家製のぬか漬けの昼食をいただきました。このような素食が一番ありがたいです。
この講座も来月の10月7日(水)が今年最後になります。次回のテーマは「病いや冷えから~
体を冷やす食べものと温める食べ物とは?」です。お近くの方はぜひ、いらしてください。