昨日は江藤農園で稲踏み作用の手伝いをしてきました。
今月の14日に種まきしてから1週間で芽が出て、3cmくらいに成長していました。
そのまだ赤ちゃん状態の苗の茎を半分くらいから折るのが稲踏み作業です。
苗に水まきをしてから、苗の上に板を敷き、足で踏んでいきます。
麦踏みは聞いたことがあると思いますが、稲踏みがあるとはビックリという方も多いと思います。
茎の折れた部分からエチレンが分泌され、強固な茎をもった苗になるのだそうです。田植えで本田に植えた時に、強烈な日差しや暴風雨、虫、病気といった過酷な状態がやってきます。
小さい苗の時からストレスをかける稲踏みを週1回のペースで4回ぐらい行うことで、茎も3倍くらいに太くなるだけでなく、病気にかかりにくい強い稲に成長していきます。また、優しくて甘味のある味の
米になります。
そんなことをしたら、稲がかわいそう、と思う方もいるかもしれませんが、稲の生命力は強力で
全く問題ないそうです。なぜなら、どんなにいじめても成長点が地上部と地下部の境目にあるからです。草払い機で葉を刈ったとしても、伸びてくるのが稲なのだそうです。確かに稲刈りをした後も、稲が
成長しているのを目にしているので、その逞しさは納得です。
カタカムナの原理の中に「損傷電位」というのがあり、枯れかけた柑橘類の木の根をスコップ
で傷つけると損傷電位という還元エネルギーが発生し、その年はたくさんの花が咲き、豊かな実を
つけるという話を聞いたことがあります。
私のいる杷木町や隣のうきは町は果樹栽培で有名な地域ですが、多くの実をつけるためには剪定作業
が欠かせません。枝打ちすることで損傷電位が発生し、たくさんの果実を収穫できるのです。
この法則はどうも人間にも当てはまるようで、「かわいい子には旅をさせよ」とか「艱難汝を強く
する」、「若い時の苦労は買ってでもせよ!」といった諺がありますが、これらも損傷電位的な原理
が人間にも作用することを言っているのでしょう。
私は、プチ断食という形で肉体に負荷をかけることで、損傷電位が発生し、体の危機管理機能が
発揮され、生命力や免疫力、浄化力が強化されるのではないかと考えています。そのような危機的
な状態に人間が追い込まれると、よい実だけは残さねば、ということで子種を残そうというスイッチが
入る場合があります。
中国やインドでなぜ人口爆発が起きているかと言えば、満足に食事をできない飢餓状態にある人が多い
中で、子孫繁栄スイッチが入ったのだと思います。不妊症の方が日本に47万人いるということですが、
そうした状態の方は、ぜひプチ断食を試されると良いかと思います。
現代に偉人や大発明家が出てこなくなったのは、小さい頃からの暖衣飽食が影響しているのかも
知れません。素食での子育てを行い、寒さ、ひもじさ、厳しさといった過酷な状況に人間も追い込まれる
ことで、素晴らしい能力が発揮される可能性があります。そんな事を稲踏み作業をしながら感じました。