昨日は陶芸で有名な小石原(東峰村)に陶器の買物に行き、そのついでに「京や」という蕎麦屋さんに寄りました。ここの蕎麦は石臼による挽き立ての蕎麦粉を蕎麦粉10:1小麦粉で手打ちしています。蕎麦打ちの水は平成の名水百選に選ばれた「岩屋湧水」を使っています。
この日は「そば膳」をいただきました。ざる蕎麦に蕎麦かりんとう、小鉢(ごま豆腐、白身魚の南蛮漬け)、山菜の煮もの(ゼンマイ、筍、コンニャク、わらび)、ご飯(蕗味噌付き)、汁もの(そば米入りのお吸い物・ゆず風味)、漬物(高菜漬けと大根の味噌漬け)、蕎麦湯、蕎麦の実入りのスイーツ、
コーヒーといったヘルシーなセット内容でした。
多少蕎麦つゆと煮物の味が甘いかな、と思いましたが、蕎麦の味は絶品でした。コシがあり、風味
が良く、さすが老舗の味といった感じでした。器はすべて小石原焼で、器が食事の味を引き立ててくれますね。ボリュームの多さにびっくりしました。山菜や野菜料理が多いのでありがたかったです。
中庭には桜の木やイチョウの木があり、新緑の鮮やかな緑色が身も心も癒してくれます。
小石原は500メートルの標高の所にあるため、冬は雪が積もり、白銀の別世界となります。
多いときは30cmくらいの雪が積もるので、冬場はスノータイヤが必要です。
そんな寒い環境だからこそ、体を温める蕎麦が昔から好まれたのかも知れません。蕎麦は小麦粉と
比べると陽性で、体を温める働きがあります。長野や東北といった寒冷地に行くと蕎麦屋が多いのは、
過酷な環境風土に対応するためなのですね。
農地に適さないような荒地や寒冷地といった厳しい土地で出来る作物なので、蕎麦は生命力が強いの
です。成分的にはルチンという血管を丈夫にするポリフェノールが多く含まれ、高血圧や生活習慣病の
予防効果も期待できます。
ただ、タンパク質が多いので、胃が弱いと分解できず、アレルギー反応を起こす場合があります。
ですから、タンパク質の分解酵素を持つわさびやネギ、生姜、大根おろしといった酵素を薬味として
活用してきたのです。
京やの「そばかりんとう」は塩味だけの淡泊な味で、美味しかったです。還元塩を振って食べる
と絶品になります。
詳しくはコチラ
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ST (水曜日, 03 6月 2015 11:51)
実家の場所の同じ町内に「神社の井戸」の水で打ってくれる蕎麦屋があります、もともとは蕎麦嫌いの人でも食べられる蕎麦ってレベルですね、その店。
毎年、大晦日はそのお店の蕎麦が「年越し蕎麦」でした。でも残念ながら私の方が転居、寂しい限りですネ。
ちなみに私は根っからの「蕎麦好き人間」でして… 対して妻はうどん好きとなっている次第でありますが…