京都の自然療法講座 第2回 重ね煮料理教室

  京都のちおん舎さんで、4月5日(日)に2回目の自然療法講座が開催されました。

今回は、重ね煮料理教室で、「重ね煮と麹の料理教室きっちんすまいる」を主宰されている横地多実子

さんを講師に迎えての実践講座でした。


 重ね煮は桜沢如一先生の直弟子で、長崎に住まれていた食養料理家の小川法慶先生(1910年~1994年)が考案された料理法です。そのお弟子さんにあたるのが、いんやんくらぶの梅崎和子先生と民宿わらを経営されている船越康弘先生です。横地さんは梅崎先生の直弟子にあたり、神戸を拠点として、関西でご活躍中です。


 数種類の野菜を陰陽原理に基づいて陰性なもの(鍋の下)から陽性なもの(鍋の上)に順番に並べて蒸し煮することで、野菜の旨みや甘味が引き出されます。何種類もの野菜の味がバランスよく混じりあい、何とも言えない自然のおいしさが醸し出されます。


 重ね煮は、油を使わず、素材の水分だけで料理でき、ダシを全然使わなくても美味しい味が出ます。また、料理時間がきわめて早くすみ、燃料代の節約にもなる一石二鳥の料理法なのです。


 同じ素材を使って、通常のやり方の煮物と重ね煮の煮物の味を比べると、その差は歴然で、ビックリ

します。横地さんから、具体的な野菜を重ねる順番や、鍋の選び方、用い方、保存方法など、さまざまな

知恵を得ることができ、参加者の方々も満足顔でした。


 昼からの部は、陰陽五行の土用編ということで、胃とすい臓の経絡が弱ったときに体に出る症状と、

食べ物での養生法についての講義でした。みなさん、自分に当てはまることの多い症状に、とても

うなずかれていました。


 講座の帰りに京都御所に立ち寄り、きれいな枝垂れ桜を見物しました。枝垂れ桜は何とも言えず、

美しく、幸せ気分になりました。


 次回は6月7日(日)に開催されます。スポット参加も大歓迎です。




きっちんすまいるの詳細はコチラ