私は、普段から新聞を読まず、テレビを見ない生活をしています。
報道番組を見ていると、暗いニュースや悲惨な報道ばかりで、気が滅入るからです。
どうも、真実を報道していないな、と気付いた頃からマスメディアを意識して見ないように
しています。
以前は、テレビ大好き人間だったのですが、長時間見ていると、何もする気力がなくなることに
気付いたのです。電磁波なのか、それともエネルギーを人間から吸い取るシステムが働いて
いるのかわかりませんが、とにかく疲れるのです。
また、次から次へと流れてくる情報の多さに圧倒されて、脳が考えることを停止するのでしょう。
情報をうのみにして、自ら思考する能力を失っていきます。情報による人間家畜化がなされると
言ってもよいかも知れません。
最近、ネットで検索していたら、面白い本に出会いました。
タイトルは「新聞に載らなかったトンデモ投稿」という本です。
著者は高橋清隆さんというローカル新聞記者の方で、現在はフリーライターをされているそうです。
その中から食に関するもの転載させていただきます。
「近代農業は人類支配のため」
戦後、米国から近代的な農業技術が続々と導入されましたが、これらは人類を弱らせ、
人口を削減するためではないでしょうか。
1950年代から60年代にかけ、「緑の革命」と呼ばれる食糧増産政策が実施され、アジア、
アフリカ地域の人々を救ったとされています。
しかし、かんがい施設の稼働や機械化により石油への依存を高め、化学肥料や農薬の大量使用
を不可避としました。
現在、アトピーなどのアレルギーや不妊、奇形児出産が増えているのはそのせいとの指摘も
あります。
燃料や化学薬品の購入を強いられたメキシコやフィリピンなどの農民はさらに貧しくなり
ましたが、提唱者のノーマン・ボーローグはノーベル平和賞を受賞しています。
70年代に入ると、遺伝子組み換え作物(GMO)と遺伝子組み換え家畜が世界に解き放たれ
ました。ターミネーターと呼ばれる自殺品種や殺精子コーンもあり、実験ではほとんどのネズミ
に深刻な異常が見られています。
モンサント社が抱き合わせで売る農薬「ラウンドアップ」は自社品種以外すべての植物を
殺します。
今や、GMO種子に占領された米国とアルゼンチン、ブラジルで世界の大豆生産の81%を
占めるまでになっています。
大豆カスを餌にする世界の全ての家畜は遺伝子組み換えの影響を受けており、マクドナルド
の全てのハンバーグが該当します。なぜマスコミはこの重大事実を問題にしないのでしょうか。
2012年2月執筆 朝日新聞 「声」に投稿 農業 宮沢賢三(北海道岩内町 50)
以上の没になった記事からもわかりますが、グローバル企業に反する記事は新聞には載らない
ようです。
自給自足といいますが、今の農業は石油がなければ農機具がほとんど使えなくなり、稲作の場合、田植も、稲刈りも、脱穀も乾燥も流通もままならない状態になります。日本の食糧自給率は、農機具を動かす
ために使われる石油を入れると、15%くらいになると言われています。
昨年から米価が下落し、実質米価は1俵(60kg)あたり1万3000円を割るという、戦後
最低の水準を更新しました。米を作れば作るほど赤字になる農家が増え、今年から米を作らない
農家が激増すると思われます。これもTPPによる安い外国産米を輸入するための政策の一環、
いわゆる農家つぶしだと思われます。
耕作放棄地が増えると、日本の美しい田園風景が消えていくでしょう。豊芦原の瑞穂の国を
守るためにも、マクロの視点から物事を見る目を養い、マスコミに扇動されないような、自ら
考えることのできる人間になりましょう。そんなことを示唆してくれる本でした。