アメリカの健康事情
先日、ニューヨーク在住のマクロビオティック・ヘルスカウンセラーの平田仁志さんと福岡で「日本の伝統食・ヒーリンングパワー講座」という題目で私とのコラボ講演がありました。100名を超える人達が集まり、大盛況でした。
その平田さんの講演で得た情報をお伝えいたします。
アメリカは世界一の肥満大国で、国民の約4割が太りすぎといわれています。また成人の3人に1人が肥満で、肥満率は日本の10倍だそうです。ところが、幼児肥満率が減少に転じたとのこと。その理由としては、レストランでのオーガニックの野菜を取り入れたサラダバーの増加、学校内でオーガニック菜園の取り組みの増加、カロリー表示の徹底、大型自然食スーパーの普及(巨大自然食スーパーのホールフーズマーケットは全米で400店舗を展開、全米8位のスーパーに成長)、そうした地域や学校での小さな努力が少しづつ実ってきたからとのことです。
日本でも、学校内に菜園をつくり、学校給食でそうした安全な野菜を使った給食に取り組む学校が出てくるといいですね。
糖尿病については、アメリカで3,000万人いるそうで、予備軍は8、000万人に達するとのことです。そうなると3人に1人が将来は糖尿病になる計算になりますね。
心臓病での死亡は年間60万人、心臓発作での死亡は75万人、やはり、脂肪分と砂糖の多い食生活の結果、依然として循環器系の病気が多いですね!
乳がんも多発していて、年間20万人が乳がんを発症し、その内4万人が死亡しているとのこと。
原因は動物性の脂肪と乳製品の多食でしょうね。
そんな状況の中で、今アメリカで病気治しの救世主として注目されているのが「Probiotic]プロバイオで、腸内善玉菌なのだそうです。
プロバイオである腸内善玉菌(発酵菌)は感染予防、消化吸収力の強化、ビタミンの合成、腸の運動を高めるなどの有用な働きがあるのに対して、腸内悪玉菌(腐敗菌)には腐敗毒素や発がん物質の生成といった問題作用があります。
どうも、その人の好き嫌いは腸内細菌のバランスが影響するらしく、悪玉菌が増えると、自分にとって良いもの、必要なものが嫌いになり、反対に善玉菌が多くなると、自分にとって良くないものを避けるようになり、本当によいものを好むようになるようです。
平田さんいわく、日本はプロバイオの先進国で、昔ながらの穀物・野菜中心の食事と発酵食品がすぐれた腸内環境をもたらしてくれていました。
今、アメリカでは発酵食品が薬がわりに用いられているそうで、3年熟成の麦味噌を一日3杯飲むことで、抗がん剤の副作用がなくなったケースがると報告されていました。また、コレステロールの数値が高い人に和食をすすめてあげると、薬が要らなくなったケースもあるそうです。
平田さんはエイズ団体に味噌汁づくりを教えにいかれているそうで、改善効果が出ているとのこと。
なんと、アメリカでは発酵食品がヒーリングパワーフードと認識されているのです。
そうした、発酵食品の効能についての研究がどんどん進められている一方、日本では減塩運動の結果、味噌や醤油、漬物といった伝統的発酵食品を食べない人が激増しています。
平田さんの報告を聞きながら、これから日本人に必要なのは、アメリカナイズされた食事を追うことはもうを止めて、伝統食の良さも見直す時期にきていると思います。そろそろ戦後のGHQによる洗脳政策から目覚める時期に来ていますよ!世界は伝統日本食のすごさに気づき初めています。和の精神の復活も、まずは和食の復活から。戦争に加担する国家ではなく、世界平和に貢献する国家でありたいですね!
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