11月7日の立冬を過ぎると、季節は冬になります。朝晩の寒さが増すこの頃から感染症が増え始めます。今回は風邪やインフルエンザなどの感染症対策についてお話しましょう。
インフルエンザや風邪の菌が大好きな食べ物が白砂糖です。卵もウイルスの大好物なので、ワクチン工場では卵の黄身に菌を植え付けて培養しています。砂糖と卵、乳製品のといったものが菌の喜ぶエサになるので、冬場は特に控えてくださいね。
また、免疫力と体温には密接な関係があり、体温が1℃低下すると免疫力は30%~40%も低下することが分かっています。したがって砂糖は体を冷やし、菌のエサにもなるので大問題なのです。また体を冷やすカリウムの多い果物や生野菜、夏野菜、豆腐も冬場は控えましょう。
一方、砂糖と違い、塩には蓄熱という働きがあるため、雪道を溶かす融雪剤として活用されてきました。人体にしっかりと塩気が効いていれば、体が温まってきます。東北地方に行くと漬物や味噌の塩気が濃くなるのも、寒い環境に耐える知恵なのですね!他にも塩には、防腐、殺菌、保存、抗生、発酵促進、神経伝達といったさまざまな働きがあります。冷蔵庫や冷凍庫のなかった昔の人達は塩漬けにすることで、食物の保存性を高めてきました。
血液中の塩分濃度は0.85%で、舐めるとほんのりとした塩気を感じます。この体液中の塩分が体内に侵入した雑菌やウイルス殺菌しているのです。ところが昨今の減塩ブームによって、塩抜け状態の人が増え、それとともに感染症だけでなく、冷え症や心臓疾患、ガン、認知証といったトラブルが増えてきました。体温を上げ、菌に対する抵抗力を増すためにも、味噌や醤油、漬物、梅干しといった発酵食品から塩気を上手に摂りましょう。
高血圧が増えているのは、動物性食品や揚げ物、炒め物由来の過剰な油脂で血管がつまり、そこへ過度の白砂糖の摂取によって血液がドロドロ化したためであり、塩の過剰摂取ではありません。確かに化学塩(精製塩)やナトリウムを多く含む化学調味料は良くありませんが、にがりを適度に含んだ天日塩・自然塩であれば、血圧を上げることはありません。にがりの中のミネラル成分が血液をサラサラ状態に戻し、血圧を下げてくれるからです。
梅干しには強力な殺菌作用があり、塩気とクエン酸などの酸によって、どんな菌も寄せ付けない天然の抗生物質として働いてくれます。日本の学者で、「梅干しは世界最高の副作用のない抗生物質である」、との研究も出ているくらいです。梅干しの香りが漂う空気中の菌まで殺菌する力があるとも言われているので、感染症の対策の強い味方になります。
他に優れた抗菌、殺菌作用を持つものにプロポリスがあります。ブラジルの高温多湿な環境の中で、さまざまな虫や雑菌から身を守るため、ハチはプロポリスを巣に塗りつけることで防衛しているのです。そのプロポリスの中でもグリーンプロポリスは最高の品質であると認定されています。
ムスビの会の「梅ポリス」は梅干しにグリーンプロポリス(1個あたり1グラム)をまぶして天日に乾燥したもので、お湯に入れて飲むことで、優れた抗菌、殺菌作用を発揮します。感染症の予防になるだけでなく、感染してしまったという時にも用いてください。手軽に携帯できるので、旅行や出張に行くときにも便利です。
呼吸器系によいとされるレンコン粉末を梅干しにまぶした「干し梅蓮根」、のどに良いあんずと生姜を配合した「あんず干し梅ジンジャー」という姉妹品もあるので、ご活用ください。感染症の時期を梅パワーで乗り越えましょう。
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