平田仁志さんの講演会に参加して セミナー・イベント情報

今日は、おっぱい110番の平田先生の息子さんで、アメリカ在住の平田仁志さんが10年ぶりに来日され、マクロビオティック講演会が福岡市中央区で開かれたので参加してきました。
仁志さんはアメリカでセラピストとして活躍されているだけでなく、マクロビオティックによる食事指導や料理教室もされています。

仁志さんの報告によると、病めるアメリカの現状が数字により示されていました。アメリカで1番人気のサンドイッチが30CMのビッグサイズであり、清涼飲料水のサイズも最大のものでは3.5~4リットルのものが出てきたこと。アメリカ人の多くがそうした精白精製した食品や肉だけでカロリーを摂っていて、1日のカロリーが3600~3700カロリーにも及び、肥満が激増しているそうです。

肥満率はアメリカが世界一で、3人に1人(36%)が肥満であり、肥満人口は日本の10倍になっていること。また、子供の肥満率も17%に達していること。さらには、糖尿病の罹患率が8.5%で2600万人にも達しており、予備軍をいれると8000万人にもなること。

アメリカの死因の第1位である心臓病の罹患率は11.5%で2650万人になっていて、アメリカ女性の8人に1人が乳がんを発症し、その内4万人が1年間で亡くなっていること。小児がんは300人に1人の割合で発生していること、などが報告されていました。

そんな状況の中で、がんやエイズ、アレルギーなどの疾患に味噌汁を飲ませるだけでもかなり改善した事例が報告され、伝統製法の味噌や醤油、つけもの、梅干がマクロのカウンセリングで薬として処方すると劇的な改善がなされるということを聞いて、とても感銘を受けました。

世界各地固有の伝統食のすばらしさを見直し、「人間食」という人間に最も適した食事法であるマクロビオティックの実践が人間らしさを回復される食事であるというのが結論でした。

アメリカでエグゼクティブといわれる人たち(お金持ち)は肉などの動物性食品はほとんど食べず、反対に低所得の人たちがジャンクフードを食べています。
有機野菜や無添加の食品などは価格が高く(日本よりは相当安い)、ジャンクなものしか食べられない状況となっています。

日本も状況は同じで、ワーキングプアーといわれる人たちが増え、格差社会となっています。
昼食をワンコイン(500円)で済ませるためには、コンビニ食で済ませるしかなく、そうした人たちは、いずれ、食品添加物や農薬などの影響を受け、病気を発症するのは間違いないと思われます。

後10年すれば、日本人の健康状態もアメリカと同じような壊滅的な状況なるのは間違いないでしょう。
そんな中で、玄米や野菜を中心とした伝統食であるマクロビオティックは、お金がかからない
食事であるだけでなく、生命力を高め、感性を育てる食事法でもあるので、これからやってくる生物学的なノアの洪水から身を守る最大の防御法になると思います。

今こそ、マクロビオティックの真価が発揮される時でしょう。そんな事に気づかされた講演会でした。
日本人は、海外の流行に敏感なので、アメリカからの逆輸入でしか食文化の流れを変えることが難しいのかもしれません。仁志さんの努力でアメリカの食事の流れがマクロビオティックに変われば、日本の未来も決して悲観することはないでしょう。

仁志さんのような方がアメリカでがんばってくれていて嬉しいです。ますますのご活躍をお祈りしています。