ハートで表現する 宇宙生理学
「心を込めて」という表現は、自分の真我(魂)からのエネルギー(光)を
「真心」としてアウトプットすることを意味しています。
頭(マインド)と魂(スピリット)が分離している状態を統合し、創造エネルギーを最大限に活用する秘訣も、この心を込める行為です。
では、どうすれば心が込められるのかというと、それは手を添えることです。手はハートチャクラから左右の腕を通じて伸びており、手を使うことはハートを使うことにつながります。「手塩にかける」とか「手間をかける」という言葉がありますが、これは、手をしっかりと使うことが、心を込める行為であることを示しています。
握手をする、恋人同士が手をつなぐ、両手で相手の肩に触れて励ます、撫でてあげる、さすってあげる、などの手を使う行為には真心が込められている
から心地よく感じるのです。
日本は手仕事文化の国であり、陶器や衣類なども手間ひまかけてで作られて来ました。そうした手工芸品にも、作り手の心が込められているから美しく輝くのです。人を魅了するのです。使っていて心地よく感じるのです。
この手間をかけることを時間の無駄として省いてしまったのが現代社会です。携帯電話も交通手段も食事も、より早く便利になりましたが、ファストライフ(忙しい生活)やファストフードは心が抜け落ちていきます。
連絡もメールではなく、心のこもった手紙をいただいた方が嬉しいですよね。
おふくろの味には、あ母さんの手間ひまという愛が込められています。
そんな食事を食べていると、子供の心が愛で満たされて、子供の手もまた愛を表現するようになります。反対に、手抜き食ばかりを食べていれば心のエネルギーが枯渇して、手が暴力を表現することになりかねません。
体の栄養は食物ですが、魂の栄養はハートなのです。
手抜き食が増えていますが、それに伴って寂しい人もまた増えた気がします。
われわれは、食べ物を通じて、真心を伝え、人を元気づけることできるのです。
マクロビオティックの料理は手間ひまがかかりますが、それこそが、人を思いやる愛の表現なのです。
心を込めて掃除をする、洗濯をする、靴を揃えるなど、日々の何気ない行動でもハートを使って手を動かすことが、創造エネルギーを開き、自分自身を輝かせることにつながっていきます。
話をする時も相手のハートと自分のハートがつながっているイメージをもち
ながらすると、打ち解けやすくなります。「思いやり」をもって接するということが、「心を込める」行為になります。人の気持ちになって考えることができる能力を思いやりといってもよいでしょう。
実は、人間はハートを表現している時に、幸せ感を感じるようです。
相手も喜びますが、それ以上に自分自身が幸せ感に満ちることができるのが
思いやりです。
思いやりは統合意識であり、自体一体の境地であり、この状態の時に生命エネルギーが湧き上がり、生命歓喜がもたらされるからです。
ハートが詰まっている人が多いのは、自分から思いやりのエネルギーを
アウトプットせずに、人からしてもらうことばかりを期待して生活しているからです。まずは、こちら側から喜びのエネルギーを心を込めて差し出していきましょう。そうすれば、喜びの波動が返ってきて、自分もまた豊かな気持ちになれる。
これが宇宙の法則なのです。