「徳を積む」といいますが、徳とは一体何なのでしょう。
また、「カルマ」という概念は、何を指しているのでしょう。
人間は原因と結果の法則の中で生かされています。よい種を蒔けば、よい実がみのり、悪い種をまけば、悪い実がなる、という因果の法則が世の中を支配しています。
悪い種とは潜在意識の中に積み上げられたマイナスのデータであり、よい種とは潜在意識の中に蓄積されたプラスのデータであると言い換えてもよいでしょう。
カルマとは過去世から現在までに蓄積してきた潜在意識のデータであり、そのデータ通りに現実世界に現象が現れるのが宇宙の法則なのです。
現在の生活の中に病気や事故、不遇などのマイナスの状況が起きていれば、それは、過去に積み上げてきたマイナスのデータが引き寄せたものなのです。
反対に、幸せに思える出来事が起きているのであれば、それはプラスのデータを蓄積してきたから、プラスの状況を引き寄せているとカルマの法則ではとらえます。
この潜在意識の中に蓄積されたマイナスのデータを「業(ごう)」といい、
プラスのデータを「徳」というのです。
徳が積まれている人は、無意識の世界で難が無難な状況に変わっていき、幸せに思える状況を続々と引き寄せることができます。
反対に、業が積もった人は、自動運転(オートパイロット)で無意識に不幸な状況を引き寄せるのです。
徳を積むことが、その人の人生を開運させることになり、それが成功を呼び込む呼び水になるといってもよいでしょう。
潜在意識のマイナスのデータを消去する働きも徳によってなされます。
では、どうすれば徳というプラスのデータを蓄積できるのでしょうか。
それは、人を喜ばせることを日々コツコツとしていくということです。
人を思いやり、おもてなしの心で、人が喜ぶことをし続けていく。
人目につかないところで、人からの評価を期待せず、見返りを求めずに道路のゴミを拾ったり、トイレを掃除したり、人のお役に立てることをしていくことです。
中でも、一番の徳積みは人に真理を伝えることです。その人を常識や固定観念、思い込み、先入観、決めつけといった呪縛から解き放ち、その人に本来備わっている無限の可能性を発揮させ、自己実現のお手伝いをしてあげることが、一番の徳積みになります。
マクロビオティックは宇宙の法則に基づいた食事法であり、自然のリズム、宇宙のリズムを取り入れた食事を日々することで、体が自然な状態に調整されていきます。マクロビオティックという美しく生きる生き方を伝えることも徳積みになると思います。
成功法則を勉強しても身にならない、新月の祈りをしても現実化しない、というような状況であれば、それば徳という貯金が足りないからです。
まずは、素敵な状況を引き寄せるために、徳積みをはじめてみませんか。
ただし、よき出来事が現実化するときに、徳の貯金は減っていきます。よい状態の時ほど、おごらずに、謙虚になって、人をさらに喜ばせることをしていく必要があります。
お金はあの世に持っていくことができませんが、徳は魂の貯金として
目に見えない世界に持参することができます。
また、その徳は、子々孫々を守るエネルギーとして家族に残すことも
できます。
徳の蓄積は、人間のパワー(権威)をももたらします。それを魅力といいます。
人を引き寄せる力は徳の蓄積量に比例するといっても良いでしょう。
より、魅力的な人間に進化するためには、まずは、笑顔とハートをもって、多くの人に、また、生きとし生きるもの全般に喜びのアウトプットをしていきましょう。そして、自己実現を成し遂げましょう!